SONYのデジタルHDビデオカメラレコーダー ハンディカムHDR-SR7は, MPEG2で内蔵ハードディスクに録画する, オプションとしてBluetooh ワイヤレスマイクがある, などの特徴がある.
これで撮ったSD/SPの動画を, (昔ののりで)Windows PCでwmvにencodeしてWindows Media Serverでストリーミング配信することを試みた. SD/SPだから昔とそんなにかわらないはず?
まず, IEEE1394の入出力が, 本体にもDockにもない. ので, これでつないでWindows Media Encoderに取り込みさせることはできない. コンポジットなどの(TV向けを想定した)アナログ出力はあるが, すでにMPEG2になってるものを一度アナログに戻すのは上品ではない. 結局, SONYが想定している, USB経由でMPEG2をコピーするというまっとうな方法に落ち着く. コピーされる側に製品付属のCDROMから, USBドライバや専用ソフトウェアなどをインストールする. 対応OSであるWindows XP Professionalには問題なくインストールできたが, Windows 2003 Server では対応OSでない旨の警告がでた. しかし正常にインストールできたようである.
MPEG2のUSB経由転送は速い. SD/SP 画質で1時間の動画が10分以内に転送される(IEEE1394だったら実時間かかってしまうところ).
なお, HDR-SR7はUSB Mass Storage Classに対応しているらしく, ExplorerでHDDの中を見たりコピーしたりすることができる. しかし, Picture Motion Browser上では1個のMPEG2ファイルに見えるものが, 実体は(サイズで?)2分割されていることがあった. SONYのハンディカムユーティリティで転送するほうが楽かもしれない.
次にWindows Media Encoder 9 で, "ファイルの変換"を選んでwmvに変換しようとする. 2台のPCで試した. この2台で環境がどう異なるか正確には把握していないのだが,
- Windows 2003 Serverの場合: MPEG2のファイルはWindows Media Player 10では再生できた(?). しかし, Windows Media EncoderでEncode 開始のボタンを押してしばらくすると, Encode のPreview表示の出る前にEncoderが異常終了.
- Windows XP Professionalの場合(こちらはクリーンインストールから日が浅いので特別なものはあまりはいっていない): Windows Media Player 9 で再生できない. Windows Media Encoderに食わせようとすると, ファイルを選択する時点で「対応しているcodecでない」というエラーになる.
真空波動研SuperLine 090613 / DLL 090613 で調べると,
720x480 29.97fps 16:9 625line 9100.00kb/s Dolby AC-3 48.00kHz 2.0ch(2/0 L+R) CM 256.00kb/s [MPEG2] 01:09:32.198 (4172.198sec) / 2,809,004.032Byte
である. オーディオがDolby AC-3 なのがいけないのか? と思い, Windows Media 純正の AC-3 codecを探すが見当たらない. 結局, 有名なcodec集 ffdshow を入れることにする. Windows XP Professional のほうで試すと, ffdshow でAC-3 を有効化するとWMPで音声だけ出るようになる. MPEG2も有効化すると, 画像も出るようになる. この状態で, XP/2003 Server とも Windows Media Encoder で変換できた.
後から考えると, Windows Media Player 11を入れてみる, を最初に試すべきだった.
この話の主題からはずれるが, デフォルトで撮影するとSDであっても16:9になることに気づいていなかった. Windows Media Encoderのデフォルトのプロファイルはみんな4:3なので, アスペクト比が狂ってしまった. もちろんビデオカムコーダ本体の設定で4:3を指定することができる. 次からそうしよう. それともHD 16:9でストリーミング配信するほうがいい?
