MacからWindowsへのリモートデスクトップ接続(VNC,RDC)

ローカル(client)をMac OS X 10.6.4, リモート(server)をWindows Vista SP2 x64で試した.

VNC

VNC=Virtual Network Computing

WindowsVNC Serverをアプリケーションまたはサービスとして実行し, MacVNC Clientを実行すればよい.
Windowsファイヤウォールなどを適切に設定する必要がある(インストーラがやってくれるものもある)
どのVNCもRFBプロトコルを使っているので, 原理的には, プラットフォーム, 実装によらずに通信可能なはず.
Real VNC, Ultra VNC, Tight VNC などがある
パフォーマンスはRemote Desktopよりも劣っているとされている.
Clientから接続しても, Server側の利用者は必ずしもロックアウトされない.

VNC, Client=画面共有

Macには, OS付属のVNC Clientがある. 画面共有と言われている機能である. このVNC Clientは,
Ultra VNC 1.0.8 Server
に接続できなかった(Chicken VNC Client, Ultra VNC Clientからは接続できたので, Server側の設定の問題ではないはず). 一方,
Tight VNC 1.3.8 Server
には接続できた.

VNC, Client=ARD=Apple Remote Desktop 3.3.2

Remote Desktopという一般的な用語が含まれていて紛らわしいが, Appleのサーバ向けの有償ソフトウェア製品(Mac OS X / Mac OS X Serverどちらでも実行可能)で, 多数のクライアントを統一的に監視, 干渉, ターミナル作業などを行うことができる. クライアントは, (画面共有やリモート管理が有効化された)Mac OS Xであるが,
ARDがVNCの(独自?)拡張を使っているため, VNC Serverが稼働すWindowsLinuxに対しても機能の一部が行える.

試したところでは, Client=画面共有の場合と同様に, Ultra VNC 1.0.8 Server に接続できず, Tight VNC 1.3.8 Server には接続できた.

RDC=Remote Desktop Connection

紛らわしいが, Microsoftの開発したWindows用ソフトウェアで, RDP=Remote Desktop Protocolを使って, 一方のWindowsから他方のWindowsが操作できるもの. VNCやARDとは無関係.

Windowsに特化している分, パフォーマンス, 機能も高い.

原則として, リモート側のユーザをロックアウトするが, リモートアシスタンスという追加の認証を経て, デスクトップを共有してリモートのPCを操作できるリモートアシスタンスという機能もある.

Windows Vista SP2には標準で組み込まれている. XPなど以前のWindowsには追加インストールで導入していた.

Microsoftが配布しているMac用無償ソフトウェア Remote Desktop Connection Client for Macは, MacをRemote DesktopのClientとすることができる. この製品は, Office for Macのいくつかのバージョンにも含まれていた.
実際Remote Desktop Connection Client for Mac 2.0.1で, Windows Vista組み込みのServerと通信できた.