Microsoft Office for Mac 2016の AutoRecovery files, Backup files 自動保存ファイル バックアップファイル の探し方

Microsoft Office for Mac のアプリ(Word, Excel, PowerPoint)がクラッシュしたとき, 編集中の未保存のファイルが自動保存ファイルとして保存されたり, 次回アプリを起動したときに, 「このファイルを開きますか」ときいてきたりすることがある.

Office for Mac 2011 の場合

Office for Mac 2011 では, 自動保存ファイルは /Users/username/Library/Application Support/Microsoft/Office/Office 2011 Autorecovery に置かれていたので, アプリがきいてこなかったら, 自分でこのフォルダを探しにいけばいい. 隠しフォルダ…な事情もあるが, ターミナルで

open /Users/username/Library/Application\ Support/Microsoft/Office/Office\ 2011\ Autorecovery

とすればFinderの新規ウィンドウが開くはず. バックアップファイルもここに作られるという記述があったが検証できていない.

Office for Mac 2016 の場合

Office for Mac 2016 では, (たとえばPowerPointで, filename.pptx を編集していた場合なら)

/Users/username/Library/Containers/com.microsoft.Powerpoint/Data/Library/Preferences/AutoRecovery/filename_autorecover (拡張子なし)

というファイルに保存された. この仕様変更は, クラッシュ時点のファイルのみでなく環境(デスクトップの状態など)まで自動保存しようという目的のようだ.

このフォルダの位置は公式文書では発見できなかったが,

answers.microsoft.com

で言及されていた.

自動保存ファイルを開くには

以下は Office for Mac 2016 の場合の, 自動保存ファイルを見つけてからの試行錯誤の報告.

この, filename_autorecover という拡張子のないファイルは, アプリとの対応付けがされていないので, ダブルクリックで開くようなことはできない. また, filename.pptx と rename しても, PowerPoint アプリが, 「形式が違う」のようなエラーメッセージを出して開くことはできなかった. メタデータが足りないみたいな話か? PowerPoint.app から filename_autorecover を[ファイル>開く]で選ぶと正常に開けた. あとは [ファイル>名前をつけて保存]でfilename.pptx として保存すれば, 以後は正常な .pptx ファイルとしてふるまった.

自動保存ファイルを開くには 2016-01-04 Mon, 14:43:57

今回は自動保存ファイルは AutoSave to filename.xlsx というファイル名になっていた. いったん afo.zip にcpした後, open -a "Microsoft Excel.app" afo.zip で開けた.

Office 2016 for Macマスターブック (Mac Fan Books)

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