Chronopost
Paris から日本に文書を急いで送る必要が発生. クロノポスト Chronopost で送ってみた. 郵便局 La Poste から《速達》に相当するものを送ろうとすると, Chronopost になる. 国外向けに関しては, 日本のEMSに相当するサービス.
Chronopost は郵便局 La Poste の速達部門が別会社(別ブランド?)になったもの. 民営化後にFedEx, DHL, UPS などと競争するために別会社にしたのだろうか. とにかく日本人には評判が悪い. 日本からEMSを送るとChronopost で配達されるのだが, その信頼度は普通の郵便以下. Air mail で送ったほうがまだ安心と言われる.
http://www.chronopost.fr/
しかし, 今回はair mailでは間に合わないぐらい締切が近づいていたので, 全世界2-4日という(信じていいのか?)Chronopostを使ってみることに. まあ日本までつけば, あとは日本の速達として配達されるのだろうから, チャンスはあるかと.
手順
近所のLa Poste に行って, 窓口でChrono Express で日本に送りたいのだが封筒をくれ, という. 手で十分軽いことを確認してくれ, 料金を教えてくれる. 56.00€. 支払ってChronopost Inernational専用の封筒(Formats OUTRE-MER + RESTE DU MONDE)を受取る. 封筒はぎりぎりA4がはいるビニールのもので商業的に無価値な文書を500gまで入れられる. 別の机に行って差出人, 宛先を記入し, さっきの窓口の人に渡す. 照会用の番号のついた引受票をもらう.
ここを読んで真似ようとする人は下の比較のところのChronopostのところも読むことをお勧めします.
追跡
この番号で,
http://www.chronopost.fr/ → SUIVI
http://www.chronopost.fr/transport-express/livraison-colis/cache/bypass/pid/701
で照会できる(最終的に正しい履歴が表示されるが更新は遅い. 1日遅れでまとめて更新される? 窓口ではバーコードをスキャンしているが, その瞬間に登録されるわけでもない).
日本からFranceにEMSを送ったときには, EMS, Chronopost 両方のWebの追跡ページに表示されるが, Chronopostから送ったときには日本郵便のページにはひょうじされないようだ.
実例1
2月の普通の週末前の金曜日9h00CET にParis市内の小さな郵便局から東京都23区内に向けて発送したところ, 月曜日9h00JSTごろに届いたので, 所要3日間. なお, 追跡サービスを見ると日曜日の14h00JSTには港区の局に届いていたようなので, これが平日だったら1日早く届いていたのかもしれない. 料金は上記の通り56€.
実例2(追記)
3月末の日曜日の9h00CETにrue du Louvre, Parisの24h/24, 7j/7で開いてる中央局から
大阪市内に向けて発送したところ
所要5日. 上の例と比べると, 日曜が有効に使われてない+東京大阪間にも時間がかかってる. 最初の日曜日は受け取るだけで何もしてないのか?
比較
同じものを送るという想定で比較してみた. なお, Chronopost 以外はWebやパンフレットから得た情報で実際に試してはいない.
Chronopost
Chronopostが評判が悪いとはいえ, いたるところにあるLa Posteから送れるのは便利(少なくともよく使われる? Chronopost Express は送れる. Chronopost のofficeでしか申し込めないタイプの物もあるらしい). ましてParis中央局は24h/24で開いているし(しかし上の実例2参照)
上で使用したのは, Les Emballages Prêt-à-Expédier Chrono Express (料金支払済ですぐに投函できる包装)の, Formats OUTRE-MER + RESTE DU MONDE (フランス海外領土+ヨーロッパ以外の全世界)という, 全世界均一料金のもの. Chronopost のWebページを見ても, かなり奥にあるpdfを見ないと載っていない. がLa Posteの店頭に行くとこの封筒が展示, というか売り物の棚に置いてあるのが普通.
http://www.chronopost.fr/ → Produits et Tarifs
http://www.chronopost.fr/transport-express/webdav/site/chronov4/users/chronopost/public/pdf/Tarifs-Points-de-vente-01112008.pdf
一方, 自分の好きな(500g以内の)封筒に, 手紙とかCDとか本とかを入れた場合には, Les Services d’Affranchissement Chrono Express (切手貼付方式のサービス)になってしまって, 料金は宛先による. 日本はZone 7の辺境地料金で72.95€. やはり専用の宛先票に記入する必要があるが, Webで印刷できる(?)
クロネコヤマトの国際宅急便
ドキュメント便5-7日(速さの観点からはair mailと比べるべきかも).
1kgまで15.00€. 安い. 他の荷物の隙間に入れるから?
専用封筒使用.
オフィスはParisに1カ所.
DHL
- DHL EXPRESS 12:00(翌日の12:00までに届く. 日本へ111,00€)
- DHL EXPRESS WORLDWIDE(日本へ3-4日で届く. 83,00€)
のふたつがそれに相当?
オフィスはParisに数カ所.
La Poste の普通郵便(参考)
Airmail で5-6日くらい? 受付番号はなく, 追跡や後から照会はできない.
Priorité 7.2€
Economique 4.3€
反省
まあ締切より十分早くやって, air mail で送っておけって話. それはそうと, 3日で届くなら, もう2日着手を遅くしても大丈夫だったのに〜
後から気づいたのだが, 専用用紙や自筆署名が必要な部分を先にやってair mailで送り, 任意の紙に印刷で済むようなものは, ぎりぎりまでに作成して, Faxするか, メール添付で送って日本の知り合いに印刷物郵便に変換してもらうという手があった. しかし, 今回は日本の適切な場所に普通紙Faxやいいプリンタを配置してこなかったのだった…これを商業的にやってくれるようなサービスはないのか? と思ったら郵政民営化前からあったのだった. 次回に続く.
http://d.hatena.ne.jp/hig3/20090222/1235323659